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日経平均は反落、円高で一時600円超安 売り一巡後はもみ合い

2025年08月26日(火)17時24分

 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反落し、前営業日比413円42銭安の4万2394円40銭で取引を終えた。写真は2024年12月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反落し、前営業日比413円42銭安の4万2394円40銭で取引を終えた。前日の米株安の流れを引き継いだほか、トランプ米大統領の米連邦準備理事会(FRB)人事を巡る発言を受けて円高が進行したことが重しとなり、日経平均は一時600円超安となる場面があった。ただ、売りが一服した後は様子見ムード広がり、もみ合いとなった。

日経平均は前営業日比188円安でスタートした後、下げ幅を広げ、前場序盤に670円安の4万2137円62銭まで値下がりした。朝方にトランプ氏によるクックFRB理事解任発表が伝わり、ドル/円相場では急速に円高が進行。ドルは一時146円台後半まで下落した。円高が嫌気され、株式市場では幅広い銘柄で売りが先行した。

後場には、ドルが147円台後半まで水準を戻し、日経平均も下げ幅を縮小したが、買い戻しの動きは限定的だった。米半導体大手エヌビディアの決算を27日に控えて様子見姿勢が強まり、後場は一進一退となった。

市場では「トランプ氏の発言を受けて、今後のマクロ政策に対する不透明感が強まり、株式市場では嫌気されたようだ」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との見方が聞かれた。足元ではエヌビディアの決算発表を見極めたいとするムードも強く、動きづらいという。

目先の日本株については、「短期的にはいったん過熱感を冷ます段階に入ったとみられるが、調整が一服した後は再び高値を取りに行く可能性もあるとみている」(池田氏)との指摘があった。

TOPIXは1.08%安の3071.99ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.08%安の1581.27ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆6237億2900万円だった。東証33業種では、倉庫・運輸関連以外の32業種が値下がり。医薬品、電気・ガス、サービスなどの下落が目立った。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.14%安の785.89ポイントと、小幅に反落した。

個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1%超安、ソフトバンクグループが小幅安だった。主力株も弱く、リクルートホールディングスが3%超安、ダイキン工業が2%超安、トヨタ自動車が1%超安だった。

アドバンテスト、東京エレクトロンは小幅高。TOPPANホールディングスは1%超高。新規株式公開(IPO)を計画する同社傘下の半導体部材メーカー、テクセンドフォトマスクが上場時の時価総額3000億円を目指していることが分かったとロイターが報じ、手掛かりとなった。

プライム市場の騰落数は、値上がり386銘柄(23%)に対し、値下がりが1180銘柄(72%)、変わらずが54銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 42394.40 -413.42 42619.66 42,137.62─42,703.27

TOPIX 3071.99 -33.50 3094.58 3,064.40─3,098.94

プライム市場指数 1581.27 -17.25 1593.86 1,577.54─1,595.13

スタンダード市場指 1487.85 -8.42 1494.56 1,485.64─1,494.56

グロース市場指数 1025.22 -2.81 1026.30 1,019.05─1,027.70

グロース250指数 785.89 -1.09 785.52 781.21─787.65

東証出来高(万株) 248155 東証売買代金(億円) 56237.29

ロイター
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