午後3時のドルは147円後半で横ばい、FRB理事辞任否定でいってこい

午後3時のドルは、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの147円後半で推移している。5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Atsuko Aoyama
[東京 26日 ロイター] -
午後3時のドルは、前日ニューヨーク市場の終盤からほぼ横ばいの147円後半で推移している。トランプ米大統領による連邦準備理事会(FRB)のクック理事解任表明でドル売りが加速。一時147円を割り込んだ後は買い戻しが強まった。クック理事が辞任しない意向を示したことなどもあり、いってこいとなった。
朝方は147円後半のじり高で推移していたドルは午前9時ごろ、クックFRB理事の解任が発表されると下げに転じた。147円を割り込んだあとは一転、買いが強まった。その後、クック理事が辞任しない意向も示したこともあり、ドルは朝方の水準を回復した。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人・金融市場調査部長は、嫌疑が固まっていない住宅ローンでの不正疑惑を理由にしたトランプ氏による解任は「暴走気味」だと指摘。この先、トランプ氏の言動に伴うリスクはくすぶる一方、パウエルFRB議長が講演で利下げを否定せず、9月利下げの織り込みも進んだため、「ドルは下がりづらい」との見方を示した。
市場が年内の米利下げを「強めに織り込んでいる」(外銀の為替ディーラー)面もあり、パウエル米連邦準備理事会(FRB)講演後にドル/円が下がり過ぎたことなどを踏まえると、ドルは「底堅く推移するか、もう一段高となる」(同)との見方も聞かれた。
仏政局の不安定化リスクで進んだユーロ安は東京時間早朝に一服したが、足元で再びユーロ売りが加速している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.69/147.7 1.1642/1.16 171.95/171.
3 43 96
午前9時現在 147.79/147.8 1.1614/1.16 171.67/171.
3 16 68
NY午後5時 147.77/147.7 1.1618/1.16 171.65/171.
9 19 69