インド当局、実業家アニル・アンバニ氏を捜査 詐欺の疑い
[ムンバイ 23日 ロイター] - インドの連邦捜査機関は23日、国内の銀行最大手ステート・バンク・オブ・インディア(SBI)から詐欺の訴えを受けて、実業家アニル・アンバニ氏と同氏の会社リライアンス・コミュニケーションズ社に対する刑事事件の捜査に着手したと発表した。
SBIは富豪ムケシュ・アンバニ氏の弟であるアニル・アンバニ氏とリライアンス・コミュニケーションズが300億インドルピー(約3億4400万ドル)をだまし取った疑いがあると主張している。
インド中央捜査局(CBI)は声明で、ムンバイにあるアニル・アンバニ氏の自宅と現在は破産状態にあるリライアンス・コミュニケーションズのオフィス数カ所を家宅捜索したと述べた。
アンバニ氏の広報担当者はロイターに対し「アンバニ氏はすべての疑惑と告発を強く否定しており、無実だと自己弁護する」と語った。
捜査当局はアンバニ氏と同氏の会社が銀行から受けた資金を目的外の用途に流用したと述べた。
SBIは電子メールの問い合わせに対してすぐに回答しなかった。