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ナイキ、トレランシューズ新製品でアウトドア市場本格参入へ

2025年08月25日(月)11時08分

 米スポーツ用品大手ナイキは25日、トレイルランニングシューズの新製品を発売し、成長著しいアウトドアレクリエーション市場への本格参入を開始する。写真はナイキのロゴ。4月北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

Nicholas P. Brown

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキは25日、トレイルランニングシューズの新製品を発売し、成長著しいアウトドアレクリエーション市場への本格参入を開始する。

ナイキの広報担当者によると、フランスで開幕するウルトラマラソンで、アウトドア向けサブブランド「ACG」からトレイルランシューズの新製品「ウルトラフライ」を発表する予定だという。

ナイキは新型コロナのパンデミック以降急成長を遂げているアウトドアレクリエーション市場と中国市場で巻き返しを図る構えだ。中国ではトレイルランなどのアウトドア活動が盛んになっている。

アナリストによると、両市場におけるナイキの業績低迷は、近年の世界的なスポーツウェア市場における同社のシェア低下の一因となっている。

モーニングスターのアナリスト、デービッド・シュワルツ氏は、サロモンやホカなどのブランドはトレイルランで「成功を収め好調だ」と指摘し、「ナイキは巻き返す必要がある」と述べた。

ユーロモニター・インターナショナルによると、中国におけるアウトドアアパレルの売上高は2019─25年にほぼ倍増し、アウトドアシューズは同期間に65%増加した。しかし、ナイキは中国での売上高が過去3四半期連続で2桁減少している。

同社は中国で他の小売業者との激しい競争に直面している。また、景気低迷や若者の高失業率を背景とした消費抑制も逆風になっている。

ロイター
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