ニュース速報
ビジネス

スニーカーブランド「On」、通期売上高見通し上方修正 販促奏功で

2025年08月13日(水)13時48分

 8月12日、「On」ブランドのスニーカーを展開するスイスのオン・ホールディングが発表した2025年第2・四半期決算は売上高が前年同期比32%増の7億4920万スイスフランとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の7億530万スイスフランを上回った。スイス・ローザンヌで2021年9月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)

Neil J Kanatt

[12日 ロイター] - 「On」ブランドのスニーカーを展開するスイスのオン・ホールディングが12日発表した2025年第2・四半期決算は売上高が前年同期比32%増の7億4920万スイスフランとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の7億530万スイスフランを上回った。

調整後1株当たる損益は0.09ドルの赤字となり、外国為替相場でのドル安進行が響いた。アナリスト予想は0.21ドルの黒字。

年間売り上げ見通しも上方修正し、従来予想の少なくとも28億6000万スイスフランから少なくとも29億1000万スイスフラン(36億ドル)へ変えた。ブランドの販促への注力でスポーツ向けアパレルとシューズの需要が拡大していることが理由。

上方修正が材料視され、この日の終値は約9%高となった。

オンは注目度の高いコラボレーションや革新的な製品を通じて若い顧客層を取り込むことで、ドイツのアディダスや米ナイキなどの競合勢から米市場でのシェアを奪っている。

オンは7月、主にライフルタイルを重視した商品の価格を約10ドル引き上げた。同社はスイスのプロテニス選手ロジャー・フェデラー氏から支援を受けている。

トランプ米政権はオンの主要供給国であるベトナムからの輸入品に約40%の関税を課しているものの、マーティン・ホフマン最高経営責任者(CEO)は「年内の見通しでは、追加値上げは必要ない」と語った。

オンはまた、実店舗やウェブサイト、アプリを通じた小売網の拡大によって直接販売を強化し、定価販売を促進している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日米、80兆円投資で協議体設置へ 医薬品・半導体分

ワールド

モディ氏、来月の国連総会に合わせてトランプ氏と会談

ワールド

南ア失業率、第2四半期は33.2% 2四半期連続上

ビジネス

米中小企業景況感、7月は上昇 不透明感は強まる
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 2
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...気になる1位は?
  • 3
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段の前に立つ女性が取った「驚きの行動」にSNSでは称賛の嵐
  • 4
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 5
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 6
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 7
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 8
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 9
    トランプ「首都に州兵を投入する!」...ワシントンD.…
  • 10
    「古い火力発電所をデータセンターに転換」構想がWin…
  • 1
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 2
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの母子に遭遇したハイカーが見せた「完璧な対応」映像にネット騒然
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 5
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中