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NY市場サマリー(11日)株下落、ドル小幅高・利回り小幅低下

2025年08月12日(火)06時28分

<為替> ドルが主要通貨に対しやや上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が来月の会合で利下げに踏み切るか見極めようと、12日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。

先週は軟調な経済指標を背景に利下げ観測が高まったことでドルは下落。オンライン証券会社ペッパーストーンの市場アナリスト、マイケル・ブラウン氏は「7月のCPIの発表を翌日に控えポジション調整が入った」とし、週明けはドルはやや堅調に推移していると指摘。ただ、全体的に小動きにとどまっていると述べた。

米国が掲げる関税措置を巡っては、トランプ米大統領がこの日、中国に課す関税措置の一部停止措置を90日間延長する大統領令に署名。ただドル相場にほとんど影響はなかった。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.3%高の98.52。ドル/円は0.2%高の 148.085円。ユーロ/ドルは0.3%安1.16123ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 利回りが小幅低下。この日は相場を動かす目立った経済ニュースや主要指標の発表もなく、12日に発表される米消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。

市場は連邦準備理事会(FRB)が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切る確率は86%との見方を織り込む。しかし、パウエルFRB議長はトランプ政権の関税措置のインフレへの影響が今後具現化することを想定しており、インフレ再加速の可能性が金利見通しを複雑にしている。

指標となる10年国債利回りは1.2ベーシスポイント(bp)低下の4.271%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 投資家が今週発表されるインフレ指標や、米中貿易を巡る動向を注視する中、下落して取引を終えた。

市場では連邦準備理事会(FRB)の最近の人事や労働市場軟化の兆候を受け、政策当局者が年内にハト派的な金融政策スタンスを取る可能性があるとの見方が出ている。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米物価関連指標の発表を控え様子見気分が広がる中、利益確定の売りが先行し、3営業日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比86.60ドル(2.48%)安の1オンス=3404.70ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米ロ首脳会談を控え様子見ムードが広がる中を小幅上伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前週末比0.08ドル(0.13%)高の1バレル=63.96ドル。10月物は0.09ドル高の63.09ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 148.14/148.15

始値 147.73

高値 148.25

安値 147.73

ユーロ/ドル NY終値 1.1614/1.1617

始値 1.1646

高値 1.1646

安値 1.1591

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 98*15.00 4.8474%

前営業日終値 98*11.50 4.8540%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*24.50 4.2791%

前営業日終値 99*23.50 4.2830%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*06.00 3.8329%

前営業日終値 100*06.75 3.8280%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*06.50 3.7663%

前営業日終値 100*07.00 3.7580%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 43975.09 -200.52 -0.45

前営業日終値 44175.61

ナスダック総合 21385.40 -64.62 -0.30

前営業日終値 21450.02

S&P総合500種 6373.45 -16.00 -0.25

前営業日終値 6389.45

COMEX金 12月限 3404.7 ‐86.6

前営業日終値 3491.3

COMEX銀 9月限 3778.7 ‐75.5

前営業日終値 3854.2

北海ブレント 10月限 66.63 +0.04

前営業日終値 66.59

米WTI先物 9月限 63.96 +0.08

前営業日終値 63.88

CRB商品指数 295.6878 +1.6154

前営業日終値 294.0724

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