ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは148円前半、株高一服で円反発

2025年07月29日(火)15時57分

 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅円高の148円前半で取引されている。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 29日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅円高の148円前半で取引されている。アジア株の上昇が一服となる中、前日海外で売られた円が緩やかに買い戻された。米中関税協議や日米中銀会合など、注目イベントが週後半にかけて相次ぐことも、手控えムードにつながったという。

ドルは前日の流れを引き継ぐ形で、午前に148.71円まで上昇し、1週間ぶり高値を更新したが、その後は戻り売りに押された。最近の取引レンジ上限と見た短期筋が戻り売りに回ったほか「重要イベント後の市場急変に備え、いったん持ち高を手仕舞いする動きも出ていたようだ」(外銀アナリスト)という。

ユーロは171円半ばと、前日東京市場でつけた1年ぶり高値から2円超の下げとなった。前日は米国と欧州連合(EU)の関税合意で一時ユーロが買われたものの、海外市場では米金利高を受けたドル買いが優勢となり、ユーロが売られた。

ユーロ安の一因として、ドイツ政府が過去最大となる1267億ユーロの投資と1743億ユーロの借り入れを盛り込んだ来年度予算案を承認する見通し、と伝わったことを挙げる声もあった。防衛費は2029年までに国内総生産(GDP)の3.5%へ増加するという。

市場では、スウェーデンで行われている米中関税協議にも大きな関心が寄せられている。初日となる前日は5時間超の協議が行われたが、終了後の会見等は行われず、議論の内容は明らかとなっていない。「穏当な内容で合意できれば、市場は株高や円安などリスクオンムードが広がりやすい」(JPモルガン・チェース銀行為替調査部長の棚瀬順哉氏)という。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 148.24/148.25 1.1578/1.1580 171.64/171.65

午前9時現在 148.45/148.47 1.1595/1.1598 172.16/172.21

NY午後5時 148.53/148.57 1.1587/1.1589 172.11/172.19

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英首相、ガザ惨状続けばパレスチナ国家承認の意向表明

ワールド

米中、関税停止の延長で合意 トランプ氏承認待ち 首

ビジネス

米6月求人件数、27.5万件減 関税不安で採用も減

ワールド

ガザで最悪の飢餓も、国際監視組織が警告 危機回避へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い」国はどこ?
  • 3
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経験豊富なガイドの対応を捉えた映像が話題
  • 4
    タイ・カンボジア国境紛争の根本原因...そもそもの発…
  • 5
    グランドキャニオンを焼いた山火事...待望の大雨のあ…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「出生率が高い国」はどこ?
  • 8
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 9
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 10
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 3
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経験豊富なガイドの対応を捉えた映像が話題
  • 4
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 5
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 8
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 9
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 10
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中