豪コモンウェルス銀、AI導入で45人削減へ 労組反発

豪銀行最大手のオーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)は29日、特定業務への人工知能(AI)導入の一環として45人の人員削減を行う方針を確認した。写真は同行のロゴ。シドニーで5月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[29日 ロイター] - 豪銀行最大手のオーストラリア・コモンウェルス銀行(CBA)は29日、特定業務への人工知能(AI)導入の一環として45人の人員削減を行う方針を確認した。労働組合は労働者排除として非難している。
CBAは、顧客対応の現場や技術サービスなどの業務に20億豪ドル(13億米ドル)以上を投資しており、これにより「一部の職務や業務が変化する可能性がある」としている。
産別労組は声明で、CBAが自動化とオフショアリングを優先して現場での職務を削減していると非難。6月に顧客問い合わせ対応でボイスボットを導入したためダイレクトバンキングで45ポジションを削減するなど、90ポジションが削減されると指摘した。
CBAは、「従業員のキャリアアップと将来に向けた機会移行を支援するため、積極的に新たな役割を創出している」と説明。影響を受ける業務の対象者には他の業務への異動やリスキリングの機会を検討しているとしている。労組が問題視しているオフショアリングは否定した。