中国EV「Zeekr」と「Neta」が販売水増しか、保険契約で販売に計上

中国の電気自動車(EV)ブランド「NETA」と「Zeekr」(写真)がここ数年、野心的な目標を達成するため、販売前に保険契約をすることによって販売を水増ししていたことが文書やディーラーなどの話で分かった。浙江省慈渓で3月撮影(2025年 ロイター/Forence Lo)
[20日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)ブランド「NETA」と「Zeekr」がここ数年、野心的な目標を達成するため、販売前に保険契約をすることによって販売を水増ししていたことが文書やディーラーなどの話で分かった。
保険に加入することで販売実績に計上できる自動車登録の慣行を活用したとされる。ディーラーに送られた記録のコピーによると、NETAは2023年1月─24年3月に、この方法で少なくとも6万4719台を販売したことにしている。これは15カ月の販売台数11万7000台の半分以上に相当する。
吉利汽車の高級EVブランドのZeekrも南部アモイの主要国有ディーラーを通じて24年後半に同じ方法で販売を計上したことがディーラー、購入者、領収書で判明した。
中国の自動車業界を調査するアナリストや投資家は、2種類の販売データから業績や在庫水準を推測している。一つは自動車メーカーが業界団体に報告する卸売台数で、これはメーカーからディーラーへの販売を示す。もう一つは、加入が義務付けられている保険の登録記録でこれはユーザーへの小売り販売を示す。
中国国営紙、中国証券報は19日、Zeekrが売上を水増しするために保険加入済みの車を販売していたと報じた。
同紙は、昨年12月の深センとアモイでのZeekrの売上高の異常な高さを不審に思った。アモイでの保険登録記録に基づく販売台数は2737台で月平均の14倍以上にだった。広州や重慶などの都市で購入者に取材したところ、購入した車はあらかじめ保険に加入していたと語ったという。同紙はNETAの販売にも不審な点があると指摘した。
NETAを製造・販売する合衆新能源汽車は19日、コメント要請に応じなかった。吉利汽車の広報は「中国証券報の報道を断固として拒否する」と述べた。ロイターの調査に関するコメントは控え、さらなる情報提供を拒否した。
Zeekrは20日、SNS「微博」の公式アカウントで、一部で報道された車両はショールーム展示用だったとし、展示車は展示中の安全確保のため保険に加入すると述べた。展示車を販売した場合は法的に新車だと説明した。報道で指摘された販売問題を調査する特別チームも立ち上げたと述べた。
中国自動車ディーラー協会のアナリストは19日、微博への投稿で、ZeekrとNetaが業績目標を達成するためにこのような行為を行っているとの見方を示し「このような業績のごまかし方は好ましくない」と指摘した。
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