中国吉利汽車、傘下ジーカーを非公開化へ 再編で競争力強化

　中国自動車大手の吉利汽車は１５日、傘下の高級電気自動車（ＥＶ）ブランド「Ｚｅｅｋｒ（ジーカー）」の未保有株式を約２４億ドルで取得し非公開化すると発表した。写真は上海国際モーターショーの吉利汽車のブース。４月撮影（２０２５年　ロイター/Go Nakamura）

[１５日 ロイター] - 中国自動車大手の吉利汽車は１５日、傘下の高級電気自動車（ＥＶ）ブランド「Ｚｅｅｋｒ（ジーカー）」の未保有株式を約２４億ドルで取得し非公開化すると発表した。事業再編を進めて競争力を強化する狙い。

吉利は未保有のジーカーの米国預託株式（ＡＤＳ）を１株当たり２６．８７ドルで取得する。ジーカーを６８億３０００万ドルと評価した。第４・四半期の完了を見込む。

ジーカーは、吉利の高級ＥＶブランドとして２０２１年に設立された。２４年５月に米国で上場。現在、吉利はジーカー株約６２．８％を保有している。５月に未保有株を２２億ドルで取得する計画を発表したが、今回引き上げた。

ジーカーは、ＥＶアーキテクチャーから電池システムに至るまで、グループの主要な自社技術を搭載した車を販売している。吉利は事業再編の一環として、量産車を扱う吉利汽車と高級車を扱うジーカー・グループの２つの主要部門に再編した。