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完全失業率は2.5%、3カ月連続で同水準 有効求人倍率1.24倍に低下

2025年06月27日(金)10時48分

総務省が6月27日発表した5月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月から横ばいだった。2020年6月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Kentaro Sugiyama

[東京 27日 ロイター] - 政府が27日に発表した5月の雇用関連指標は完全失業率が季節調整値で2.5%と、3カ月連続で同水準となった。有効求人倍率は1.24倍で、前月から0.02ポイント低下した。

ロイターの事前予測調査で完全失業率は2.5%、有効求人倍率は1.26倍が見込まれていた。

総務省によると、5月の就業者数は季節調整値で6837万人と、前月に比べて33万人増加。完全失業者数(同)は172万人で、4万人減少した。総務省の担当者は「失業状態だった人が就職したと推察される。雇用情勢は引き続き悪くない」と語った。

原数値の就業者数は6838万人で、比較可能な1953年以降で過去最多。正規の職員・従業員数は3723万人と、比較可能な2013年以降で過去最多だった。

<有効求人数、有効求職数とも増加>

厚生労働省によると、5月の有効求人数(季節調整値)は前月に比べて0.3%増加した。製造業や建設業、医療・福祉などで人手不足が継続している一方、物価高による各種コスト上昇で収益が圧迫され、採用を控える動きも出ている。

有効求職者数(同)は1.5%増加。物価高騰による先行き不安などから高年齢者層で新たな収益源を求めて求職活動を行う動きがみられるという。

ロイター
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