原油先物7％超安、イランが米軍基地攻撃も原油輸送は妨害せず

　米国時間の原油先物は７％超下落した。写真は、米国とイランの国旗を背景にしたガソリンポンプの模型。２０２２年３月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Arathy Somasekhar

［ヒューストン　２３日　ロイター］ - 米国時間の原油先物は７％超下落した。イランがホルムズ海峡を通る石油・ガスタンカーの航行を妨害する措置を取らず、カタールにある米軍基地を攻撃したことを受けた。

清算値は、北海ブレント先物が５．５３ドル（７．２％）安の１バレル＝７１．４８ドルと、２０２２年８月以来の大幅下落となった。米ＷＴＩ先物は１バレル＝６８．５１ドルと、１バレル＝５．５３ドル（７．２％）下落。

両指標とも米時間外取引で９％近く下落した。

イランは２３日、カタールのアルウデイド米軍基地に対し「壊滅的かつ強力な」ミサイル攻撃を行ったと発表した。米国によるイラン核施設空爆への報復攻撃となる。

アゲイン・キャピタルのパートナー、ジョン・キルダフ氏は「現時点では、原油の流れは主な標的ではなく、影響を受ける可能性は低い」と指摘。米軍基地への軍事報復やイスラエルの民間施設を狙った一段の攻撃が予想されると述べた。