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米株価先物は小幅安、原油は上昇 米攻撃へのイラン対応に注目

2025年06月23日(月)09時08分

6月23日アジア時間に米株価指数先物は下落し、原油先物は一時5カ月ぶりの高値を付けた。米国のイラン核施設攻撃を受け、イランが報復する可能性が懸念されている。2015年6月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)

[シドニー 23日 ロイター] - 23日アジア時間に米株価指数先物は下落し、原油先物は一時5カ月ぶりの高値を付けた。米国のイラン核施設攻撃を受け、イランが報復する可能性が懸念されている。

ただ序盤の動きは限定的で、安全資産としてのドルへの買いはわずかに見られているだけで、市場全体にパニック売りが広がっている形跡はなかった。原油価格は2%ほど上昇しているが、すでに一時のピークから押し戻されている。

イランがホルムズ海峡を封鎖するかどうかが焦点となる。ホルムズ海峡は世界の石油・ガス輸送の2割が行き交う大動脈。

ANZのアナリストは「米国が関与したことで、イランが中東からの石油の流れを中断させて報復するリスクは大幅に上昇した」と指摘。原油価格は1バレル=90─95ドルに上昇する可能性が高いと述べた。

現時点で、北海ブレント先物は1.9%高の1バレル=78.46ドル、米WTI先物は2%高の75.30ドル。

金価格は0.2%上昇して1オンス=3375ドル。

株式市場は今のところ底堅く、S&P500先物は0.3%安、ナスダック先物は0.5%安。

ドル/円は0.2%高の146.36円。ユーロ/ドルは0.3%安の1.1485ドル。ドル指数は0.25%高の99.008。

また、伝統的な安全資産である国債に買いが殺到する兆しも見られず、米10年債先物はわずか1ティック上昇にとどまっている。

ロイター
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