午後3時のドルは145円付近で売買交錯、中東情勢にらみ緊張続く

6月18日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の145円前後で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 18日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の145円前後で取引されている。前日海外で進んだドル高は一服したものの、一部で米国がイラン攻撃を検討していると伝わったこともあり、市場は緊張ムードが続いた。
ドルは前日の勢いを引き継いで朝方に一時145.44円まで上昇し、11日以来の高値を付けた。午後には144円後半へ小幅下落する場面もあったが、アジア市場の米金利がじり高となる中、下値は限られた。
市場では「中東関連ニュースはヘッドラインひとつで大きな相場変動が発生しかねない状況で、手を出しづらい」(FX会社ディーラー)との声もあった。
この日のドルの日中の値幅は54銭と小幅だった。アジア市場でも、急上昇が続いてきた原油先物や金価格が一服となった。
中東情勢と同時に、きょう米国で行われる連邦公開市場委員会(FOMC)にも関心が寄せられている。金利先物市場が5割超織り込む9月利下げ予想に変化が生じるかがポイントで、連邦準備理事会(FRB)が公表する経済見通しが焦点となる。
「27年分のインフレ予測が上方修正されず、GDPが下方修正、失業率が上方修正されれば、インフレ圧力は一時的との見方からドル安圧力が強まる可能性がある」(みずほ証券チーフ為替ストラテジスト、⼭本雅⽂氏)との声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 144.99/145.04 1.1504/1.1505 166.83/166.88
午前9時現在 145.38/145.39 1.1481/1.1484 166.92/166.93
NY午後5時 145.23/145.26 1.1479/1.1482 166.76/166.82