政権との薬価引き下げ巡る取り決めなし=米ファイザーCEO

米製薬会社ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は9日、トランプ政権との薬価引き下げを巡る面会で、価格に関する取り決めはなされなかったと明らかにした。写真は2023年5月撮影(2025年 ロイター/Michel Euler)
[9日 ロイター] - 米製薬会社ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は9日、トランプ政権との薬価引き下げを巡る面会で、価格に関する取り決めはなされなかったと明らかにした。
トランプ大統領は先月、米国の薬価を他国と同じ水準まで引き下げるよう命じる大統領令に署名。政権側が30日以内に目標価格を提示する予定だ。
保健福祉省は、米製薬会社が自社製品の価格について、他の高所得国が支払っている最も安い金額に設定することを望むと述べていた。
ブーラ氏はヘルスケア関連会議で、政府の目標価格に関する情報はないと説明。「政権側は製薬企業との面会を始めている。面会は友好的だったが、詳細な内容は議論されなかった」と話した。
米政権がどのようなメカニズムで薬価引き下げを実施するかは不透明。アナリストや法律専門家は、引き下げは困難だと指摘している。