銀行・信金計の貸出、5月は前年比2.4%増 残高は2カ月連続減

日銀が6月9日に発表した5月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比2.4%増の634兆8127億円だった。都内で2022年11月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takahiko Wada
[東京 9日 ロイター] - 日銀が9日に発表した5月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平残は前年比2.4%増の634兆8127億円だった。伸び率は前月を小幅に上回った。残高は2カ月連続で減少したが、引き続き高水準を維持。M&A(企業の合併・買収)関連や不動産関連、経済活動の改善に伴う資金需要が続いている。日銀の担当者によると、米国の関税措置に伴う貸出への影響は現時点ではっきりとは見られていない。
業態別にみると、都銀等が1.3%増の253兆4993億円で、伸び率は前月の1.2%を小幅に上回った。地銀・第二地銀は3.7%増の303兆1887億円で、残高は1991年7月以降の最高をわずかに更新した。信金は1.2%増。
預金平残は、都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比0.7%増の1060兆5512億円となった。伸び率は前月と変わらず。
*日銀の発表資料は以下のURLをクリックしてご覧下さい。
貸出・預金動向: http://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/kashi/kasi2505.pdf