スターリンク、インドで衛星通信サービス提供へ認可取得=関係筋

米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」が、インドで商業運用を開始するための認可を受けたと、2人の関係者が6日に明らかにした。5月13日、リヤドで撮影(2025年 ロイター/Hamad I Mohammed)
[ニューデリー 6日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」が、インドで商業運用を開始するための認可を受けたと、2人の関係者が6日に明らかにした。
トランプ大統領との対立により、スペースXの米政府との契約や宇宙計画が脅かされているマスク氏にとって朗報となる。
インド通信省からライセンスを取得するのはスターリンクが3社目。同省はこれまでにユーテルサットの「ワンウェブ」とリライアンス・インダストリーズの「ジオ」による国内でのサービス提供に関する同様の申請を承認している。
スターリンクは商業運用に向けて大きなハードルをクリアしたものの、サービス開始への道のりは遠い。
関係者によると、宇宙規制当局から別のライセンスを取得する必要があり、スターリンクはこのライセンスの取得に近づいている。
スターリンクはその後、政府から周波数帯を確保し、地上インフラを設置し、さらに試験を通じて、契約したセキュリティールールを満たしていることを証明する必要があるという。
関係者の1人は「これには少なくとも2、3カ月かかり、厳しいプロセスになる」と指摘。インドのセキュリティー当局から許可が下りて初めて、顧客に機器やサービスの販売を開始できると述べた。