世界の自動車産業は「深刻な過剰生産能力」に直面=中国吉利会長

中国自動車大手、吉利汽車の創業者である李書福会長は6月7日、世界の自動車産業は「深刻な過剰生産能力」に直面しており、同社は新たな生産工場や既存施設での生産拡大を行わないことを決めたと明らかにした。4月3日、イェーテボリで撮影(2025年 ロイター/Bjorn Larsson Rosvall)
[上海 7日 ロイター] - 中国自動車大手、吉利汽車の創業者である李書福会長は7日、世界の自動車産業は「深刻な過剰生産能力」に直面しており、同社は新たな生産工場や既存施設での生産拡大を行わないことを決めたと明らかにした。重慶市で開催された自動車関連の公開討論会での発言。
吉利は「ジーリー」、「ジーカ―」、「ボルボ」など複数の自動車ブランドを展開している。
中国自動車業界は、多くの自動車メーカーが海外市場に目を向けざるを得ない激しい価格競争に陥っており、同国規制当局はこれに歯止めをかけるよう求めている。
2月の発表によると、吉利はフランス同業ルノーがブラジルに保有する既存施設を利用するとともに、ルノーの中南米事業の少数株主になることを計画している。ロイターは4月、関係者の話として、中国規制当局がその承認を先送りしたと報じた。これに対し吉利は当時、ブラジルにおけるルノーとの提携はうまくいっていると述べている。