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日経平均は小幅に3日続落、材料乏しく方向感を欠く

2025年06月03日(火)16時09分

 6月3日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比23円86銭安の3万7446円81銭と小幅に3日続落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Noriyuki Hirata

[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比23円86銭安の3万7446円81銭と小幅に3日続落して取引を終えた。材料に乏しく方向感を欠いた。前日の米株高を好感した買いが先行し、米中首脳会談への思惑も下値を支えたが一段の上値を追う材料とまではみなされず、指数はドル/円の上下に歩調を合わせるような値動きとなった。

日経平均は、米半導体株高を受けて国内の関連株で買いが先行し一時258円高に上昇したが、為替にらみの側面が強かった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は3割強にとどまり、値下がり銘柄数の方が6割と多く、全般としての地合いは弱いとの見方もあった。

米ホワイトハウスが、週内に米中首脳会談が行われる可能性が高いと公表したことは下値を支えた一方、過度な楽観には慎重な声も根強く、上値追いは限られた。物色面では、防衛関連が堅調だったほか、原油高を受けてエネルギー関連も買われた。

市場では「(日経平均は)4月の急落前の水準に戻っており、材料に乏しい中でさらに上値を買いたい投資家はいまのところ、あまりいない」(岡三証券の松本史雄チーフストラテジスト)との声が聞かれた。

TOPIXは0.22%安の2771.11ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.22%安の1426.16ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆0107億6600万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や機械、海運など14業種、値下がりは電気・ガスや医薬品、卸売など19業種だった。

アドバンテストはしっかり。アクティビスト(物言う株主)の株保有が判明したエムスリー、トヨタグループによる非公開化の提案の受け入れをきょう開催の取締役会に付議すると伝わった豊田自動織機は年初来高値を更新した。一方、中外製薬やTDKは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.41%高の756.5ポイントと3日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが568銘柄(34%)、値下がりは997銘柄(61%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。

終値 前日比 寄り付き   安値/高値

日経平均 37446.81 -23.86 37598. 37,4

31 46.81

─37,7

29.45

TOPIX 2771.11 -6.18 2781.6 2,77

2 1.06─

2,786

.77

プライム指数 1426.16 -3.20 1430.5 1,42

4 6.16─

1,434

.19

スタンダード指数 1338.01 +4.11 1336.5 1,33

6 4.39─

1,340

.35

グロース指数 961.90 +12.02 952.08 946.

53─96

2.20

グロース250指 756.50 +10.50 747.71 742.

数 72─75

6.71

東証出来高(万株 166704 東証売買代金(億 40107.

) 円) 66

ロイター
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