ニュース速報
ビジネス

インフレと失業の「難しいトレードオフ」を懸念=FOMC5月議事要旨

2025年05月29日(木)05時05分

米連邦準備理事会(FRB)が28日公表した5月6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、今後数カ月でインフレと失業率の上昇という「難しいトレードオフ」に直面する可能性があると認識していたことが分かった。写真は7日撮影のパウエルFRB議長(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

Howard Schneider

[ワシントン 28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が28日公表した5月6─7日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、今後数カ月でインフレと失業率の上昇という「難しいトレードオフ」に直面する可能性があると認識していたことが分かった。

トランプ政権が提案した関税の引き上げを受け、「ほぼ全ての参加者が、インフレが予想以上に持続するリスクがあるとコメントした」という。

議事要旨によると、経済見通しに関する不確実性がさらに高まる中、参加者は一連の政府政策変更の純経済効果がより明確になるまで慎重なアプローチを取ることが適切との点で一致した。

FRBは同FOMCで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を全会一致で4.25─4.50%に据え置いた。インフレと失業率が共に上昇するリスクが高まっていると指摘し、トランプ米大統領の関税政策により経済見通しが不透明さを増す中、FRBが対応に苦慮していることが浮き彫りになった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

財政審建議、コメ不足なら輸入すればよいとの趣旨でな

ビジネス

SHEINが製品安全試験強化へ、EUの制裁金警告受

ワールド

安倍昭恵さんとプーチン氏の面会、「政府としてやり取

ワールド

トランプ政権、移民当局の高官2人を解任 逮捕件数に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が知らないアメリカの死刑、リアルな一部始終
  • 4
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言…
  • 5
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 6
    中国戦闘機「殲10」が仏機を撃墜...実力は本物? 世…
  • 7
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 9
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 5
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 8
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 9
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 10
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中