台湾、今年の成長率予想を+3.1%に下方修正 米関税で不透明感

台湾主計総処は28日、2025年の経済成長ペースは従来予想より鈍化するとの見通しを示した。台北で2022年撮影(2025年 ロイター/Ann Wang/File Photo)
[台北 28日 ロイター] - 台湾主計総処は28日、2025年の経済成長ペースは従来予想より鈍化するとの見通しを示した。
域内総生産(GDP)伸び率について今年は3.1%増と予想、2月予想の3.14%増から小幅下方修正した。
主要不確定要素として「世界経済、インフレ、サプライチェーンに多大な影響を及ぼす可能性のある米国と各国との関税交渉の結果」を挙げた。消費と国内投資の弱い伸びも成長鈍化の一因となる可能性があるという。
主計総処は4月、好調なハイテク需要を理由に通年の成長率予測を3.6%に引き上げていた。
台湾の今年の輸出の伸びは8.99%と予想、前回の7.08%から上方修正した。
第1・四半期のGDPは5.48%増(速報値5.37%増)となり、2024年第1四半期の6.64%増以来の高成長となった。
消費者物価指数(CPI)伸び率見通しは、前回の1.94%から1.88%に下方修正した。