北朝鮮、ロシアのウクライナ民間インフラ攻撃強化を支援=報告書

北朝鮮は、ロシアに対しウクライナの重要な民間インフラへのミサイル攻撃の強化支援を行い、2万個以上の軍需品コンテナや、900万発の砲弾およびロケット砲弾薬を供給したもよう。写真は金正恩朝鮮労働党総書記と握手を交わすマツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使。9日撮影の提供写真。(2025年 ロイター/Korean Central News Agency. KCNA via REUTERS)
[ソウル 29日 ロイター] - 北朝鮮は、ロシアに対しウクライナの重要な民間インフラへのミサイル攻撃の強化支援を行い、2万個以上の軍需品コンテナや、900万発の砲弾およびロケット砲弾薬を供給したもよう。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁の履行状況を監視する「多国間制裁監視チーム(MSMT)」の報告書で明らかになった。
これに対しロシアは見返りとして、北朝鮮の弾道ミサイル誘導性能の向上支援に向けたデータのほか、防空装備、対空ミサイル、電子戦システムを提供したとみられる。
同チームは報告書で「少なくとも予見可能な将来において、北朝鮮とロシアは、関連する国連安保理事会の決議に違反する形で軍事協力を継続し、さらに深化させる意向がある」と指摘。
さらに、北朝鮮の支援は「重要な民間インフラに対する的を絞った攻撃を含む、ロシアのウクライナに対するミサイル攻撃能力の強化に貢献した」と記した。
北朝鮮は、2023年9月にロシアへの弾薬輸送を開始して以来、少なくとも100発の弾道ミサイル、自走砲、長距離多連装ロケット砲を輸送したと発表している。