ECB、中立水準以下への利下げ必要の可能性=ポルトガル中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は21日の記者会見で、経済情勢が不安定な中でインフレ率が目標の2%を下回らないようにするには、政策金利を中立水準の1.5─2%以下に引き下げる必要があるかもしれないとの認識を示した。2024年6月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[リスボン 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は21日の記者会見で、経済情勢が不安定な中でインフレ率が目標の2%を下回らないようにするには、政策金利を中立水準の1.5─2%以下に引き下げる必要があるかもしれないとの認識を示した。
同総裁はポルトガル銀行の金融安定報告書の発表後、「インフレ率が目標の2%を下回る金融政策を実施するリスクを取ることはできない」と説明した。
世界的な貿易摩擦により不確実性が高まる中、「われわれは一層予測可能なアプローチを維持するべきであり、一段の不確実性を生み出すような措置は取るべきではない」と指摘。ただ、ECBが次回6月の理事会で追加利下げに動くべきかについては明言を避けた。