米シェール生産頭打ちも、現行価格水準なら=コノコCEO

米石油大手コノコフィリップスのライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は20日、原油価格が現在の水準にとどまった場合、米国のシェールオイル生産は横ばいとなり、1バレル=50ドル台になれば減少し始めるとの見方を示した。写真は2024年9月、テキサス州ヒューストンで撮影(2025年 ロイター/Callaghan O'Hare)
[ドーハ 20日 ロイター] - 米石油大手コノコフィリップスのライアン・ランス最高経営責任者(CEO)は20日、原油価格が現在の水準にとどまった場合、米国のシェールオイル生産は横ばいとなり、1バレル=50ドル台になれば減少し始めるとの見方を示した。
ドーハで開かれたカタール経済フォーラムで「長期的には、原油価格が70ドル台、あるいは65─75ドルといった快適なレンジで推移すれば、米原油生産の緩やかな成長は今後も続くだろう」と述べた。
カタールのカアビ・エネルギー担当国務相は同イベントで、原油価格が60ドルを下回れば投資が減少し、世界の電力需要が満たされなくなると述べた。
一方、ランス氏は液化天然ガス(LNG)市場について、今後10年ほどで現在の約4億トンから7億トン以上に拡大するとの見方を示した。
カアビ氏はLNGの供給過剰の可能性を「全く懸念していない」と述べた。カタールは世界有数のLNG輸出国。「米国の出荷は主に欧州や南米などの市場に流れ、われわれの出荷は主にアジア向けになるだろう」と述べた。
中国とインドがカタールからのLNG追加購入について協議していることも明らかにした。