米GM、エヌビディア半導体で自動運転技術を強化

3月18日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と半導体大手エヌビディアは、自動運転技術の開発と自動車生産効率化のため、エヌビディアの人工知能(AI)向け先端半導体とソフトウエアをGMが新たに活用すると発表した。写真はGMのロゴ。米ミシガン州 デトロイトで2021年3月撮影(2025 ロイター/Rebecca Cook)
[18日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と半導体大手エヌビディアは18日、自動運転技術の開発と自動車生産効率化のため、エヌビディアの人工知能(AI)向け先端半導体とソフトウエアをGMが新たに活用すると発表した。
両社の計画によると、AIによる自動車工場の生産管理モデルのトレーニングでエヌビディアの開発基盤を使い、新たなAIシステムを構築する。GMは将来の自社開発の先進運転支援システム(ADAS)向けにもエヌビディアの技術を活用する予定だ。
電気自動車(EV)市場で先行するテスラは独自技術「フルセルフドライビングシステム(FSD)」を展開している。一方で、GMなど従来の大手メーカーは自動運転技術の商業化に苦戦している。
GMは自動運転タクシー「ロボタクシー」にエヌビディアの半導体を使っていた。だが昨年、ロボタクシー事業から撤退し、新たに個人向け自動運転技術に注力する方針に転換。独自ADAS「スーパークルーズ」によるサブスクリプション収益に期待をかけている。
ADAS開発でエヌビディアと提携する自動車メーカーは、GM以外にも中国の比亜迪(BYD)やドイツのメルセデス・ベンツ、米新興のリビアンなどがある。