トランプ政権、南ア白人の難民受け入れへ 来週にも=米紙

米政府は、難民と認定した南アフリカの白人の第1陣を来週初めにも受け入れる見通し。米紙ニューヨーク・タイムズが5月9日、政権関係者の話や政府文書を基に伝えた。写真は南アの米国大使館周辺で行われたトランプ大統領の人種・土地収用・農地関連政策支持のデモ。2月撮影(2025年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
[9日 ロイター] - 米政府は、難民と認定した南アフリカの白人の第1陣を来週初めにも受け入れる見通し。米紙ニューヨーク・タイムズが9日、政権関係者の話や政府文書を基に伝えた。
トランプ政権はワシントン・ダレス国際空港に関係者を派遣し、南アの白人少数民族「アフリカーナ人」の到着を祝うイベントを開く。
トランプ大統領はアフリカーナ人について、主にオランダの初期入植者の子孫であり「不当な人種差別の犠牲者」だと主張。アフリカーナ人難民の再定住を連邦政府に求める大統領令を2月に出した。
南アフリカ外務省は2月、この大統領令について「事実誤認があり、南アフリカが経験してきた植民地主義とアパルトヘイトという深く痛ましい歴史を無視している」と述べた。
トランプ氏はこの大統領令に先立ち、安全保障や費用面の問題を理由に米国への全ての難民の受け入れを一時停止する大統領令に署名。紛争から逃れてきた多くのアフガニスタン人、コンゴ人などの難民数千人が審査を通過したにもかかわらず、入国を拒否された。