吉利と小鵬、運転操作不要の「レベル3」EV販売開始へ

3月18日、中国自動車大手の浙江吉利控股集団と同新興電気自動車(EV)の小鵬汽車は、一定の条件下で運転者の操作が不要になる「レベル3」の技術を搭載したEVの販売を開始すると発表した。写真は吉利のEVブランドのロゴ。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで昨年1月撮影(2025 ロイター/Dado Ruvic)
[杭州(中国) 18日 ロイター] - 中国自動車大手の浙江吉利控股集団と同新興電気自動車(EV)の小鵬汽車は18日、一定の条件下で運転者の操作が不要になる「レベル3」の技術を搭載したEVの販売を開始すると発表した。2社がそれぞれ個別に計画を公表した。
吉利は4月に開かれる上海国際自動車ショーでレベル3のSUV(スポーツタイプ多目的車)「9X」を正式に公表し、今年下半期に販売を始めると発表。小鵬は決算発表後のアナリスト向け電話会議で、今年下半期にはソフトウエアがレベル3の水準を達成し、2026年に運転手の操作は不要だが承認された区域内でのみで自動走行できる「レベル4」の技術を搭載したモデルの本格生産に乗り出すと明らかにした。
一方、地元メディアの報道によると広州汽車集団(GAC)もイベントで、年内にレベル3の水準を備えたモデルを発売し、レベル4のモデルの開発にも取り組んでいると説明した。
国内メーカー3社がレベル3のモデルの発売計画を公表したことで、中国の自動車業界で自動運転技術を巡る競争が激化している様子が浮き彫りになった形だ。