ニュース速報
ビジネス

英金融規制当局、「多様性と包摂性」促進案を取り下げ

2025年03月13日(木)17時46分

3月12日、英国の金融規制当局は、企業に不必要な負担をかける恐れがあるとして、業界の多様性と包摂性を促進するための新規則案を取り下げた。ロンドンの金融街で4日撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)

Sinead Cruise

[ロンドン 12日 ロイター] - 英国の金融規制当局は、企業に不必要な負担をかける恐れがあるとして、業界の多様性と包摂性を促進するための新規則案を取り下げた。

健全性規制機構(PRA)の最高責任者サム・ウッズ氏は、「D&I(多様性と包摂性)」に「適切な焦点」を当てることで業界全体のガバナンス、意思決定、リスク管理に利益をもたらすことができるとなお考えているが、官僚主義的手続きを減らして競争力を向上させようとする取り組みに矛盾すると見なされる可能性があると述べた。

米国ではトランプ政権が反「多様性、公平性、包摂性(DEI)」政策を進めている。

英金融行動監視機構(FCA)はこのほか、執行活動の透明性を高めるために不正の調査段階で対象企業名を公表するとしていた提案も取り下げると発表。議員らが「名指しで恥をかかせる」ものだと批判していた。

FCAは一方で、調査中の案件の詳細を匿名ベースで公表することを検討しており、最終的な方針を6月末までに発表するとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ専門家、24日の米ロ会合に参加=ゼレンス

ワールド

パナマ大統領、運河巡る米の軍事的選択肢検討の報「重

ビジネス

米中古住宅販売、2月4.2%増 予想外に増加も今後

ビジネス

米経常赤字、第4四半期は3039億ドルに縮小 改善
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平
特集:2025年の大谷翔平
2025年3月25日号(3/18発売)

連覇を目指し、初の東京ドーム開幕戦に臨むドジャース。「二刀流」復帰の大谷とチームをアメリカはこうみる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャース・ロバーツ監督が大絶賛、西麻布の焼肉店はどんな店?
  • 4
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 5
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 7
    医師の常識──風邪は薬で治らない? 咳を和らげるスー…
  • 8
    ローマ人は「鉛汚染」でIQを低下させてしまった...考…
  • 9
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 10
    DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研究】
  • 4
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 8
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 9
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 10
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中