ニュース速報
ビジネス

ステランティス、伊工場でHV用部品製造 EV需要低迷で切り替え

2025年02月18日(火)11時39分

 2月17日、欧米自動車大手ステランティスは、イタリア南部のテルモリ工場でハイブリッド車(HV)用の電動デュアル・クラッチ・トランスミッション(eDCT)を製造する計画を発表した。写真は同社のロゴ。フランスのシャルトル=ド=ブルターニュで昨年9月撮影(2025 ロイター/Stephane Mahe)

[ミラノ 17日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスは17日、イタリア南部のテルモリ工場でハイブリッド車(HV)用の電動デュアル・クラッチ・トランスミッション(eDCT)を製造する計画を発表した。テルモリ工場は、フランス拠点の電気自動車(EV)向け電池メーカー、オートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)がEV用電池の製造拠点として確保していた。

ACCがEV用バッテリーを製造するために建設を計画していた欧州の「ギガファクトリー」3カ所のうち、フランスではすでに操業を開始したものの、イタリアとドイツでの計画は昨年、正式に停止が発表された。同社はEV需要の低迷を受け、低コスト電池の製造に切り替えている。

ACCに25%出資する仏石油大手トタルエナジーズの最高経営責任者(CEO)は今月、ACCは仏工場のみに注力すべきだと主張。イタリアとドイツのギガファクトリー建設計画が最終的に白紙になる可能性を示唆していた。

ステランティスは17日の声明で、HVの主要部品であるeDCTを2026年からテルモリ工場で製造し、HVの製品ライン拡大に役立てると明かした。

イタリア機械工業労働者連合(UILM)は、eDCTの製造により、テルモリ工場の従業員1800人のうち約300人に雇用機会が与えられるとして、この発表を歓迎した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日中外相が会談、水産物の輸入再開「進展を確認」と岩

ワールド

マスク氏、国防総省と異例の会談 情報漏えい者の起訴

ビジネス

アングル:中国低迷やインフレが販売直撃、デザイナー

ワールド

日中韓外相会談、「未来志向の協力確認」と岩屋氏 サ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平
特集:2025年の大谷翔平
2025年3月25日号(3/18発売)

連覇を目指し、初の東京ドーム開幕戦に臨むドジャース。「二刀流」復帰の大谷とチームをアメリカはこうみる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えない「よい炭水化物」とは?
  • 2
    大谷登場でざわつく報道陣...山本由伸の会見で大谷翔平が見せた「神対応」とは? 関係者に小声で確認していたのは...
  • 3
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放すオーナーが過去最高ペースで増加中
  • 4
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大…
  • 5
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 6
    止まらぬ牛肉高騰、全米で記録的水準に接近中...今後…
  • 7
    コレステロールが老化を遅らせていた...スーパーエイ…
  • 8
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 9
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャース・ロバーツ監督が大絶賛、西麻布の焼肉店はどんな店?
  • 4
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 5
    失墜テスラにダブルパンチ...販売不振に続く「保険料…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 7
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 8
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 9
    ローマ人は「鉛汚染」でIQを低下させてしまった...考…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中