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日経平均は続伸、米英貿易合意や円安を好感 TOPIX11連騰

2025年05月09日(金)16時27分

5月9日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比574円70銭高の3万7503円33銭と続伸して取引を終えた。都内で2020年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 9日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比574円70銭高の3万7503円33銭と続伸して取引を終えた。米英の貿易合意や為替の円安が好感され、堅調な展開が継続。節目の3万7000円台を回復し、3月27日以来の高水準となった。TOPIXは11連騰した。

比較的好調な企業業績が株価の下支え要因となっているほか、外為市場でドル安/円高進行が一服し、それを好感する形で主力銘柄を中心に買いが先行した。自社株買いの活発化など株主還元策に積極的な企業が多いことも注目されている。

一方、これまで上値の関門として意識されていた3万7000円を回復したことで買い戻しが活発化。野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏は「テクニカル面では短期的に過熱感が生じているが、勢いをみる限り上値への期待が大きいと感じられる」とコメントしていた。

さらに「決算発表期間中に内外の機関投資家が積極的に買うとは思えず、オプションSQ(特別清算指数)算出後に、先高を読んだ短期筋の買い戻しが活発化したとみられる」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声も聞かれる。

TOPIXは1.29%高の2733.49ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.29%高の1406.71ポイントだった。プライム市場の売買代金は5兆7309億7500万円だった。

東証33業種では、値上がりは倉庫・運輸関連業、銀行業、保険業など27業種、値下がりは機械、医薬品など6業種だった。

個別では、イビデンがストップ高となったほか、トヨタ自動車、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなどの主力株も堅調に推移したが、任天堂はさえない。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.15%高の684.26ポイントと、上昇した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1282銘柄(78%)、値下がりは311銘柄(19%)、変わらずは42銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 37503.33 574.7 37332.57 37,219.03─37,557.41

TOPIX 2733.49 34.77 2724.83 2,721.05─2,738.59

プライム指数 1406.71 17.9 1402.83 1,400.38─1,409.30

スタンダード指数 1292.71 9.77 1288.2 1,287.04─1,295.90

グロース指数 872.63 9.27 865.14 865.14─874.96

グロース250指数 684.26 7.78 677.72 677.72─686.40

東証出来高(万株) 264904 東証売買代金(億円) 57309.75

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