ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは149円後半へ小幅安、米雇用統計控え持ち高調整

2024年12月06日(金)16時07分

 12月6日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の149円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の149円後半で取引されている。米雇用統計の発表を今夜に控え、日中は持ち高調整と見られる売買が中心で、方向感に欠ける展開が続いた。

ドル/円は昼過ぎに一時149.76円まで下落し、前日海外高値から1円近い下げとなった。

主導したのは対米ドル以外も含めた円の買い戻しで、ユーロが前日海外市場で付けた1週間ぶり高値159円前半から158円半ばへ、豪ドルも96円前半と海外高値から1円近い下げとなった。

もっとも、円買いの手掛かりは特段見当たらず、市場では「米雇用統計公表を控えた持ち高調整に関連した動きではないか」(FX会社関係者)との見方が優勢だった。円買いが一巡した午後には150円前半へ切り返した。

今回の非農業部門雇用者数の事前予想は20万人増と、ストライキやハリケーンが影響して1.2万人増にとどまった前月から反動増を予想する声が多い。それだけに「予想に届かない結果となれば、ドル安に拍車がかかる可能性がある」(国内証券アナリスト)という。事前予想のレンジは15.5万─27.5万人増。

<ユーロ反落、楽観広がらず>

前日海外市場で1週間ぶり高値を付けたユーロは、159円前半から158円半ばへ 反落した。フランスの極右政党「国民連合(RN)」の指導者マリーヌ・ルペン氏がブルームバーグとのインタビューで、「向こう数週間」で来年度予算を成立させることが可能と発言したことがいったん市場に安心感を与えたが、楽観ムードは早くも息切れする形となった。

新首相の指名後も、フランス政局は混乱が避けられないとの見方が市場では大勢。「フランスの混乱が国内や域内の景気停滞につながれば、 欧州の利下げ観測がより早く、より大幅になることも考えられる」(外銀アナリスト)との見方もあった。来週の欧州中央銀行(ECB)理事会は0.25%の利下げを予想する声が優勢となっている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.92/149.96 1.0571/1.0573 158.51/158.52

午前9時現在 150.12/150.13 1.0585/1.0588 158.96/158.97

NY午後5時 150.08/150.13 1.0586/1.0588 158.90/158.93

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

欧州の防衛向け共同借り入れ、ユーロの国際的役割強化

ビジネス

現在協議中、大統領の発言一つ一つにコメントしない=

ビジネス

テスラの中国製EV販売、6月は前年比0.8%増 9

ビジネス

スイスABB、中国向けロボットラインアップ拡大 中
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 2
    ワニに襲われ女性が死亡...カヌー転覆後に水中へ引きずり込まれる
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    世紀の派手婚も、ベゾスにとっては普通の家庭がスニ…
  • 8
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 4
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 5
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 6
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中