中国10年債利回りが22年ぶり低水準、人民銀が介入でも需要根強く
9月13日の中国金融債券市場で、10年物国債利回りが22年ぶりの低水準を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が繰り返し警告し、高騰を抑えるために介入したにもかかわらず、長期債への需要が根強かった。北京のビジネス街で2月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
[上海 13日 ロイター] - 13日の中国金融債券市場で、10年物国債利回りが22年ぶりの低水準を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が繰り返し警告し、高騰を抑えるために介入したにもかかわらず、長期債への需要が根強かった。
10年物国債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)低下し、2002年4月以来の低水準となる2.0775%を付けた。
30年国債利回りは約2bp低下し、過去最低の2.225%となった。
経済が低迷し、株式市場が不安定な中、投資家が債券に安全な逃避先を求めていることから、今年は債券価格が大幅に上昇し、利回りが低下している。
取引プラットフォームによると、2週間前に人民銀が取得した10年物国債の一部が今週、流通市場で活発に売られており、債券市場の鎮静化に向けた当局の介入を示している。
2034年8月に満期を迎える10年物特別国債は13日、10年物国債の中で2番目に活発に取引されている。