ニュース速報
ビジネス

米小売業者、年末商戦向け商品の輸入急ぐ 混乱に備えて前倒し

2024年08月09日(金)20時17分

米小売業者はこの夏、年末商戦向けの商品の輸入を急増させている。ロサンゼルス港で2021年撮影。(2024年 ロイター/Mike Blake/File Photo)

Siddharth Cavale Lisa Baertlein

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米小売業者はこの夏、年末商戦向けの商品の輸入を急増させている。専門家によると、例年に比べて商戦期間が短いことや、紅海での海運の混乱、港湾労働者のストライキを巡る懸念が背景にある。

デカルト・システムズ・グループによると、7月の米国のコンテナ輸入量は20フィート換算で260万個と、前年同月比16.8%増加し、月間輸入量としては過去3番目の高水準を記録した。

海運情報会社ゼネタによると、極東から米西海岸に向かうコンテナの非契約スポットレートは、4月末から7月初めにかけて144%上昇した。

コンテナ輸入の急増と運賃の急騰は、輸送のピークが例年よりも早いことを示している。米小売業者にとって7月が輸入のピークになり、8月もほぼ同様の高水準になるとアナリストは予想している。

今年は感謝祭が11月28日と例年より遅いほか、港湾ストが起きる可能性があり、年末商戦期間中の混乱を避けるために輸送を前倒ししているという。

国際港湾労働者協会(ILA)と米国海事同盟(USMX)の協議はが難航しており、メイン州からテキサス州に至る港湾で10月1日からストが行われる可能性がある。

上半期のコンテナ輸入の大幅増加は、中国などからの輸出品に対する米国の関税が下半期に発効することも一因だ。

デンマークの海運大手マースクは、関税をめぐる不透明感から、11月の米大統領選を前に需要の前倒しが起きている可能性があると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ダウ・S&P続落、イラン情勢を警戒

ビジネス

米財政赤字、2月は3080億ドルで横ばい 関税巡る

ワールド

ヒズボラとイランが初の共同攻撃、イスラエル北部にミ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、中東情勢悪化で安全資産志向
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 7
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 8
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 9
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 10
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中