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中国の緑地控股を「CCC」に格上げ=S&P
6月29日、格付け会社S&Pグローバル・レーティングは、中国の政府系不動産開発会社、緑地控股集団(グリーンランド・ホールディングス)の格付けを1段階引き上げ「CCC」とした。北京の緑地控股集団社屋で3月撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)
[香港 29日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは29日、中国の政府系不動産開発会社、緑地控股集団(グリーンランド・ホールディングス)の格付けを1段階引き上げ「CCC」とした。
同社の無担保シニア債5億ドルについて、償還期限の1年延長が完了したことを受けた。
S&Pは22日、償還期限延長について「債務不履行に等しいディストレスト債の再編と見なす」とし、同社の格付けを「選択的債務不履行」に引き下げていた。
S&Pは29日、償還期限の延長が完了したことを受けて緑地控股集団を格上げした上で、2022年に多額の債務が返済期限を迎え、資金繰りも極めて悪いため、引き続き高い返済リスクに直面しているとの見解を示した。
「22年に期限を迎える緑地控股集団の他のドル建てシニア債は、当社の評価では高い不透明感に直面している」と述べた。
S&Pは緑地控股集団について、今後1年で総額約24億ドルのオフショア債が期限を迎えると指摘。返済能力は販売や資産売却による現金回収におおむね左右されるとの見方を示した。