都区部CPI4月は1.6%上昇、高校授業料無償化や食品値上げ鈍化で2%割れ
総務省によると4月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は106.4となり、前年同月比1.6%上昇した。写真は2017年2月、東京都内で撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
Yoshifumi Takemoto
[東京 26日 ロイター] - 総務省が26日公表した4月の東京都区部消費者指数(CPI)は、指標となる除く生鮮(コアCPI)が前年比1.6%の上昇となり、プラス幅が3月の2.4%から縮小した。2%割れは1月以来。ロイター集計民間予測(中央値)の同2.2%で、これを下回った。高校授業料無償化や食品の値上げ鈍化が指数を押し上げた。
食料・エネルギーを除いたコアコアCPIも前年比1.8%の上昇で3月の2.9%からプラス幅が縮小した。コアコアの2%割れは2022年9月以来。
生鮮食品なども含めた総合指数は前年比1.8%上昇で、3月の2.6%からプラス幅が縮小した。
3月実績と比べ、私立高校授業料の影響が0.41ポイント、公立高校授業料の影響が0.08ポイント指数を押し下げた。生鮮食品を除く食料も前年比上昇率が3月の4.6%から3.2%に縮小した結果、指数を0.33ポイント押し下げた。
値上げ鈍化の影響で、前月比でアイスクリームが0.03ポイント、チョコレートが0.02ポイント指数を押し下げた。小学校給食無償化も0.02ポイント押し下げた。
一方、エネルギー価格は前月比で0.13ポイント指数を押し上げた。電気代や都市ガス代の前年比マイナス幅縮小が響いた。
(竹本能文)