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原油先物1%超下落、経済の先行き懸念で

2022年05月12日(木)13時28分

アジア時間12日序盤の原油先物価格は、欧州の一部ガス会社に対するロシアの新たな制裁を受けて5%超上昇した前日から小幅に下落した。写真は、米テキサス州の原油貯蔵タンク。2019年11月22日に撮影。(2022年 ロイター/Angus Mordant)

[12日 ロイター] - 原油先物は12日アジア時間に反落し、1%を超えて下落率を広げた。景気の先行き懸念が世界の市場を揺さぶっている流れを受けた。

0303GMT(日本時間午後0時03分)時点で、北海ブレント先物は1.25ドル(1.2%)安の1バレル=106.26ドル。米WTI先物は1.24ドル(1.2%)安の104.47ドル。

原油相場は今週、主要国の利上げ、米ドル高、インフレ高進や景気後退(リセッション)に陥る可能性を巡る懸念が重荷となる展開が続いている。中国の新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)長期化も相場に響いている。

OCBCのエコノミスト、ハウイー・リー氏は11日発表の米消費者物価指数(CPI)の高い伸びを引き合いに出し、「リセッションを懸念する声が大きくなっており、原油を押し下げている」と指摘した。

原油先物は前日、欧州の一部ガス会社に対するロシアの新たな制裁を受けて5%超上昇した。

SPIアセット・マネジメントのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は「中国でかなり大規模な政策支援が打ち出されるか、現行措置に代わるコロナ対策が採用されない限り、原油価格は短期的に頭を抑えられる可能性がある」と予想した。

ロイター
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