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米建設支出、9月は前月比0.5%増 予想上回る
1日、米商務省が発表した9月の建設支出(季節調整済み)は、年率換算で前月比0.5%増と、市場予想の0.2%増を上回った。写真はニューヨークで9月17日撮影(2019年 ロイター/Lucas Jackson)
[ワシントン 1日 ロイター] - 米商務省が1日発表した9月の建設支出(季節調整済み)は、年率換算で前月比0.5%増と、市場予想の0.2%増を上回った。住宅建設投資が9カ月ぶりの高水準となり、全体水準を押し上げた。
8月の数字は当初発表の0.1%増から0.3%減へ下方改定された。
9月の前年同月比は2.0%減だった。
前月比の内訳は、民間部門の住宅建設が0.6%増の5114億1900万ドルと、2018年12月以来の高水準を付けた。8月は0.8%増加していた。住宅ローン金利の低下を受け、住宅建設投資は第3・四半期に、7四半期ぶりに持ち直した。
米連邦準備理事会(FRB)が過去最長期間続く景気拡大を維持するため、今年3回利下げしたことを背景に住宅ローン金利は低下している。米経済は拡大期間が11年目に入ったが、米中貿易摩擦と景気減速がリスク要因となっている。
工場や発電所を含む住宅以外の民間建設は0.3%減った。8月は1.5%減だった。住宅以外の民間建設は、貿易摩擦やエネルギー製品の値下がりが打撃となっている製造業の低迷が重しだ。住宅以外の建設投資は第3・四半期に4年近くぶりの大幅な落ち込みとなった。これが重しとなり設備投資は2四半期連続で縮小した。
民間部門全体は0.2%増だった。8月は0.3%減少していた。
公共部門は1.5%増。8月は0.4%減だった。公共部門のうち州・地方政府は9月に1.6%増加した。8月は0.2%減だった。連邦政府は9月に1.1%減と、3カ月連続で落ち込んだ。