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PMJ、10月増税時に加熱式たばこも値上げを検討=副社長

2018年05月25日(金)16時06分

 5月25日、今年10月に予定されているたばこ増税において、フィリップモリスジャパン(東京都千代田区)が加熱式たばこ「アイコス」のヒートスティックも値上げを検討していることが明らかになった。写真は昨年12月撮影(2018年 ロイター/Carlo Allegri)

[東京 25日 ロイター] - 今年10月に予定されているたばこ増税において、フィリップモリスジャパン(東京都千代田区)が加熱式たばこ「アイコス」のヒートスティックも値上げを検討していることが明らかになった。25日に都内で開かれた「アイコス」のイベント終了後、井上哲副社長が一部記者団に対して述べた。

井上副社長は「増税に合わせて値上げの方向で検討している」と述べた。

2018年度税制改正では、紙巻きたばこが18年10月から4年で3回・1本当たり計3円増税、加熱式たばこは18年10月から5年連続で段階的に増税することが決まった。

紙巻たばこはこれまで各社ともに、増税分は基本的に価格転嫁してきており、その基本方針は今回も変わらない見通し。ただ、加熱式たばこという新しいカテゴリーが登場して初めての増税だけに、加熱式たばこの価格転嫁の動向が注目されていた。

井上副社長は、価格競争に陥るとたばこ市場の縮小に拍車がかかるほか、未成年者喫煙の問題やたばこ販売店への悪影響などにつながるとし「増税時に、シェアを上げるために上がった税金分を飲み込んで価格を据え置く戦略は、業界にとって良くない」との考えを示した。

加熱式たばこのヒートスティックも、紙巻たばこ同様に、価格は財務省の認可が必要となる。

JT <2914.T>の寺畠正道社長は、今年1月のロイターとのインタビューで「紙巻きたばこは増税分を価格転嫁することを基本に考えている」とする一方、加熱式たばこについては「(紙巻きと)100%同じように動くかは、今、お答えできない。加熱式たばこは新しい仕組みになるため、どのレベルにしていくかは各社とも模索していくことになる」と述べていた。

(清水律子)

ロイター
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