中国の財政赤字、2017年はＧＤＰ比3％下回る見込み―財政相＝香港紙

　１０月２４日、中国の肖捷財政相（写真）は２０１７年の財政赤字について、目標とする国内総生産（ＧＤＰ）比３％を下回ると予想した。写真は全国人民代表大会で記者会見に応じる同財相。北京で３月撮影（２０１７年　ロイター／Jason Lee）

［北京　２４日　ロイター］ - 中国の肖捷財政相は２０１７年の財政赤字について、目標とする国内総生産（ＧＤＰ）比３％を下回ると予想した。香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポスト（南華早報）が報じた。想定を上回る経済成長が背景だという。

記事によると肖財政相は、付加価値税（ＶＡＴ）制度への移行や税控除などで、企業のコストを今年少なくとも１兆元（１５０９億ドル）軽減すると主張。地方政府の債務に上限を設けることを検討していると述べた。

中国政府は、数十年間の２桁成長の後で成長路線が鈍化する中、コスト上昇や需要減に苦しむ企業を支援することを目指している。

肖財政相は「企業の税負担やコスト削減は、供給サイドの改革の一環だ」と説明。不動産税の準備も進展中だとしたが、それには「十分な調査と研究」が必要だとも述べた。