ニュース速報

ビジネス

日経平均は3日ぶり反落、円高と原油安を嫌気

2017年05月26日(金)15時42分

 5月26日、東京株式市場で日経平均は、3日ぶりに反落した。前日の米株は続伸したが、為替が1ドル111円台半ばと伸び悩んだことが主力輸出株の重しとなった。写真は都内で2015年4月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、3日ぶりに反落した。前日の米株は続伸したが、為替が1ドル111円台半ばと伸び悩んだことが主力輸出株の重しとなった。石油輸出国機構(OPEC)と産油国は25日、原油減産を9カ月間延長することを決定した。だが、延長は予想通りで材料出尽くしと受け止められ、米原油先物は下落。東京市場でも石油関連株が弱含んだ。後場にドル/円がやや円高に振れると、指数は一段安となった。

TOPIXも3日ぶり反落。東証33業種中、その他製品を除く32業種が下落した。鉱業が値下がり率のトップ。パルプ・紙、水産・農林がこれに続いた。

26日から先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)がイタリアで開幕することや、週明けの米国市場が休場なこともあり、持ち高調整売りが優勢となった。サミットには「保護貿易主義のトランプ米大統領が初出席ということで、結束姿勢をアピールできるか」(国内証券)、市場の注目が集まる。

大和住銀投信投資顧問の経済調査部部長の門司総一郎氏は「近くて遠い2万円という印象だ。主力輸出株に明確な買い材料が見つからない中、一部食品株など海外展開や値上げを積極的にしている企業に買いが集まっている」と話している。

個別銘柄では、任天堂<7974.T>がスマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」の登場で急伸した2016年7月の高値3万2700円を上抜け、取引時間中としては2009年1月以来、8年4カ月ぶりの高値水準まで上昇した。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売好調が相次いで伝わる中、業績を期待した投資家の資金が流入した。

半面、米原油先物が下落した影響で、国際石油開発帝石<1605.T>、出光興産<5019.T>、昭和シェル石油<5002.T>など石油関連銘柄が軟調。

東証1部騰落数は、値上がり379銘柄に対し、値下がりが1538銘柄、変わらずが99銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19686.84 -126.29

寄り付き    19798.49

安値/高値   19686.49─19801.59

TOPIX<.TOPX>

終値       1569.42 -9.00

寄り付き     1577.24

安値/高値    1569.29─1577.57

東証出来高(万株) 156361

東証売買代金(億円) 21551.25

(辻茉莉花)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI4月改定値、約1年ぶり高水準 成長

ワールド

ノルウェー中銀、金利据え置き 引き締め長期化の可能

ワールド

トルコCPI、4月は前年比+69.8% 22年以来

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中