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日経平均は続伸、米株高と円高一服が追い風 配当落ち分を埋める
3月29日、東京株式市場で日経平均は続伸した。市場推計の3月期末の配当落ち分約134円を埋める動きとなり、底堅い展開。米株高や円高一服が追い風となった。写真は都内で2015年12月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 29日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。市場推計の3月期末の配当落ち分約134円を埋める動きとなり、底堅い展開。米株高や円高一服が追い風となった。ただ、前日に大幅に上昇した反動もあり、利益確定売りが優勢になる場面もあった。
TOPIXは反落。セクター別では、石油・石炭、電気・ガス、鉱業の上昇率が高かった。半面、空運、建設、その他金融が下落率の上位となった。
為替は1ドル111円台前半と円高が一服したにもかかわらず、トヨタ<7203.T>や日産<7201.T>など主力輸出株の一角は下落して引けた。物色動向に傾向は乏しく、3月期決算企業の権利付き最終売買日を通過し「個人投資家や国内機関投資家のポジション調整の動きが出ている」(国内投信)との声が聞かれた。
東京市場は実質新年度入りし新規資金の流入も期待されるが、「米株が調整気味で日経平均は1万9000円台でのもみ合いが続く。医療保険制度改革(オバマケア)の代替案が通らないなど、米トランプ政権運営が少しでも難航する兆しをみせると、敏感に反応する相場が続く」(アムンディ・ジャパン市場経済調査部長の濱崎優氏)との声が聞かれた。
個別銘柄ではニトリホールディングス<9843.T>が反発、昨年来高値を更新した。28日に2018年2月期の連結営業利益が前年比15.4%増の990億円になる見通しと発表したことが材料視されている。31期連続の増収増益を見込む。
半面、ヒマラヤ<7514.T>が反落。28日に2017年8月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり716銘柄に対し、値下がりが1158銘柄、変わらずが118銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19217.48 +14.61
寄り付き 19216.78
安値/高値 19164.61─19251.3
TOPIX<.TOPX>
終値 1542.07 -2.76
寄り付き 1544.18
安値/高値 1538.38─1545.6
東証出来高(万株) 175140
東証売買代金(億円) 21595.73
(辻茉莉花)