ニュース速報

ビジネス

日経平均は続伸、円安傾向を背景に先物主導の買い

2017年02月21日(火)15時26分

 2月21日、東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米国株市場が休場で手掛かり難だったが、為替の円安傾向を背景に先物主導で上昇した。写真は東京証券取引所で、2015年8月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 21日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。前日の米国株市場が休場で手掛かり難だったが、為替の円安傾向を背景に先物主導で上昇した。

1ドル113円台後半までドル高・円安に振れると指数は一段高となり、上げ幅は一時140円を超えた。だが、終日商いは薄く、東証1部の売買代金は1兆6540億円と昨日付けた今年最低水準を更新した。

TOPIXも続伸。業種別では、情報・通信、水産・農林を除く31業種が上昇した。精密機器、輸送用機器、ゴム製品が上昇率の上位に並んだ。

閑散相場のなか、先物に断続的な買いが出て後場は高値圏でもみ合う展開となった。日経ボラティリティ指数<.JNIV>は一時、12月9日以来の水準まで低下。市場では「下値の堅さが伺える」(国内証券)との声が出ていた。

松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏は「ちょっと利益確定売りが出て株価が下がると、国内勢が買えないうちに日銀が買うので、需給は引き締まっている。相場の底上げは進んでいる」と話す。

個別銘柄では、日本製紙<3863.T>が大幅反発。21日付の日経新聞朝刊は、同社が4月出荷分から印刷用紙の流通業者への販売価格を15─20%値上げすると報じた。原燃料価格の上昇に伴う製造コストの増加分を価格に転嫁するという。収益改善効果を期待した買いが入っている。

半面、大垣共立銀行<8361.T>が急反落。同社は20日、5600万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しで上限900万株の第三者割当増資、自己株式処分による500万株の売り出しを行うと発表した。株価価値の希薄化や需給悪化を懸念する売りに押された。

東証1部騰落数は、値上がり1227銘柄に対し、値下がりが629銘柄、変わらずが146銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19381.44 +130.36

寄り付き    19267.87

安値/高値   19261.98─19395.35

TOPIX<.TOPX>

終値       1555.6 +8.59

寄り付き     1547.87

安値/高値    1547.14─1555.98

東証出来高(万株) 152843

東証売買代金(億円) 16540.16

(辻茉莉花)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日仏、円滑化協定締結に向けた協議開始で合意 パリで

ワールド

NATO、加盟国へのロシアのハイブリッド攻撃を「深

ビジネス

米製造業新規受注、3月は前月比1.6%増 予想と一

ワールド

暴力的な抗議は容認されず、バイデン氏 米大学の反戦
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 10

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中