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日立建機は減収減益、円高で CFO「中国はこれ以上落ちない」

2016年10月27日(木)17時04分

[東京 27日 ロイター] - 日立建機 <6305.T>が27日発表した2016年4─9月期の連結決算(国際会計基準)は減収減益となった。前年同期よりも円高水準にある為替レートが足を引っ張った。

売上高に当たる売上収益は前年比8.3%減の3349億円だった。円高が390億円の減収要因となった。インドや欧州は底堅く推移したが、アジアや北米は円高と販売減が直撃した。中国も円高の影響が100億円超にのぼり、6%の減収となった。

桂山哲夫・最高財務責任者(CFO)は上期について「強烈な円高にさらされた」と総括した。

調整後営業利益は前年比63.4%減の60億円、最終利益は同66.9%減の22億円だった。

通期予想は据え置いた。調整後営業利益は円高の影響を売価・資材費の改善や費用削減でカバー、前年比19.8%増の280億円を見込んでいる。

下期の想定為替レートは1ドル100円、1ユーロ110円、1人民元15円。

<中国に明るさも>

中国は上期減収となったものの、足元では明るい兆しも見え始めている。同社は中国の油圧ショベルの今年度需要見通しを1万8000台から2万2000台に上方修正。前年比でみると6%減の予想が一転、15%増の拡大予想となった。

桂山CFOは「上期は9%増。とくに第2・四半期に入ってから、対前年比で158%増と相当増えている」と指摘。回復は地域でばらつきがあり、まだ見極める必要があるとしながらも、「これ以上は落ちないというのは間違いない」と語った。

一方、中東は「サウジアラビアやオマーンなど湾岸諸国の需要が急減している」(桂山CFO)として、前年比24%減の予想を同45%減に下方修正した。

(志田義寧)

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