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ドル下落、米金融政策と大統領選めぐる不安で=NY市場

2016年10月27日(木)06時46分

 10月26日、終盤のニューヨーク外為市場では、米国の金融政策と大統領選をめぐる不安感を反映し、ドルが主要通貨に対して下落した。ウィーンで19日撮影(2016年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、米国の金融政策と大統領選をめぐる不安感を反映し、ドルが主要通貨に対して下落した。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は終盤、0.09%安の98.634となった。

前日には2月1日以来約9カ月ぶりの高水準となる99.119を付けていた。

ドル/円は104.52円と0.29%上昇したが、前日に付けた約3カ月ぶりの高値である104.87円より低い水準にとどまった。

ユーロ/ドルは米時間の朝方に1.0945ドルまで上昇したが、終盤は0.18%高の1.0906ドル。ポンド/ドルは0.28%高の1.2224ドルとなっている。

アナリストらによると、米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げに踏み切るとの見通しは最近のドル高に完全に織り込まれているが、仮に現在から年末にかけてFRB当局者から予想に反する見方が示された場合にはドルが下落するリスクが生じている。

クレディ・アグリコルの為替ストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「これまでドルは上昇してきただけに、値固めの局面に入っているのだと思う」と指摘。11月の連邦公開市場委員会(FOMC)と11月8日の米大統領選については、ドル高に対するリスクとなる可能性があると説明した。

CMEグループのFEDウオッチによると、市場はFRBが12月に利上げに踏み切る確率を約74%と織り込んでおり、確率は前日の78%強から低下した。

米長期国債の利回り上昇を受け、ドルは円に対して上昇した。アナリストらは、米国債利回りの上昇によって日本の投資家が米国債に投資する動きが強まりそうだとみている。

またユーロについては、ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は、米金融政策と大統領選をめぐる不透明感に加え、ドイツにおける最近の企業景況感の改善や輸入物価の統計が下支え要因になっている可能性があるとの見方を示した。

ドル/円 NY終値 104.46/104.49

始値 104.18

高値 104.61

安値 104.07

ユーロ/ドル NY終値 1.0907/1.0911

始値 1.0919

高値 1.0945

安値 1.0900

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