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ドル105円台に上昇、日銀が追加緩和策検討と報道=NY市場

2016年07月29日(金)06時37分

 7月28日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で105円台に上昇した。日銀が政府の強い要請を受けて29日までの金融政策決定会合で追加緩和策を具体的に検討している、とロイターが複数の関係筋の話として伝えたことが影響した。写真は1万円札とドル紙幣、都内で2013年2月撮影(2016年 ロイター/Shohei Miyano)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で105円台に上昇した。日銀が政府の強い要請を受けて29日までの金融政策決定会合で追加緩和策を具体的に検討している、とロイターが複数の関係筋の話として伝えたことが影響した。

ここ数週間は日本の財政・金融両面の景気刺激策をめぐる思惑が取引の中心を占め、円のボラティリティーが高まっている。

ドル/円は午前中104円台後半で推移していたが、ロイターの報道をきっかけに105.50円まで上がった。

BKアセット・マネジメントのFX戦略マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「今週の一大イベントである29日の日銀会合結果発表で、どの程度の規模の追加緩和が打ち出されるのかをだれもが見極めようとしている」と指摘した。

政府は日銀に追加緩和を実施するよう懸命に働き掛けており、追加緩和が決まれば声明を公表する準備を進めている。

ただ市場の緩和期待が非常に大きくなっているため、日銀の発表後はその内容にかかわらず相場の振れが激しくなりそうだ。

DRWトレーディングの市場ストラテジスト、ルー・ブライアン氏は「ボラティリティー(が高まるの)はほぼ間違いないと思う」と述べた。

今後24時間のドル/円ボラティリティー上昇に対するヘッジコストは28日に8年ぶりの高水準となった。

29日は欧州の銀行ストレステスト(健全性審査)結果や、第2・四半期米国内総生産(GDP)速報値も注目される。

ドル/円 NY終値 105.24/105.29

始値 104.69

高値 105.50

安値 104.67

ユーロ/ドル NY終値 1.1074/1.1077

始値 1.1082

高値 1.1107

安値 1.1069

ロイター
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