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4月米ADP民間雇用者数15.6万人増、2013年4月以来の小幅増

2016年05月04日(水)23時22分

5月4日、4月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万6000人増加した。写真は2013年9月、カリフォルニア州のガソリンスタンドで撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが発表した4月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は15万6000人増加した。2013年4月以来の小幅増にとどまり、大半の部門で採用活動が鈍化している兆候を示唆した。ロイターがまとめた市場予想は19万6000人増だった。

3月分は当初の20万人増から19万4000人増に下方修正された。

ムーディーズ・アナリティクスの首席エコノミスト、マーク・ザンディ氏は「雇用市場は4月につまづいたようにみえる。雇用の伸びは著しく鈍化し、大半の部門で軟調な状況が確認されている」と指摘。「単月の動向はトレンドとは呼べないが、年初の金融市場における変調が企業の採用に悪影響を及ぼした可能性があるかどうかを注視する必要がある」と語った。

また、週間の新規失業保険申請件数など他の雇用関連指標は、雇用創出鈍化を示す内容にはなっていないとも指摘した。

4月は中小企業の雇用者数の増加が目立った。従業員50人以下の企業の雇用者数は9万3000人増、50─499人の従業員を抱える企業は3万9000人増。一方、大手企業は2万4000人増にとどまった。

業界別では、製造業が1万3000人減。専門サービス業は2万7000人増と、昨年10月以来の小幅増。金融サービス業も4000人増で、2014年1月以来の小幅増となった。

6日発表の4月米雇用統計では非農業部門雇用者数が20万2000人増、民間部門の雇用者数が19万3000人増となることが見込まれている。

ロイター
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