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ドル小幅高、ECBの追加緩和期待続く=NY市場

2015年12月01日(火)07時29分

 10月30日、ニューヨーク外為市場では、ドルがやや上昇した。欧州中央銀行(ECB)が3日にも追加緩和に踏み切るとの見方でユーロがドルに対して値を下げた。3月撮影(2015年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 30日のニューヨーク外為市場では、ドルがやや上昇した。欧州中央銀行(ECB)が3日にも追加緩和に踏み切るとの見方でユーロがドルに対して値を下げ、引き続き残る日銀の緩和期待を背景に円も弱かった。

ただ市場全体の取引は薄く、ドルの主要通貨に対する動きは限定的だった。

ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は約8か月半ぶり高値の100.31に上昇後、直近は0.15%高の100.17。

ドル指数は、米連邦準備理事会(FRB)とECBの金融政策の方向性の違いから11月に3%超の上昇となった。4日の米雇用統計が予想通りの結果となれば、FRBの利上げ観測がさらに高まると見られている。

終盤のユーロ/ドルは、0.2%安の水準での取引となっている。11月の下落率は4%に達した。ECBは3日の理事会で、預金金利のさらなる引き下げと量的緩和策の延長を発表するものと見られている。

ドル/円は、終盤の取引で0.2%高の123.06円。11月に2%上昇した。

国際通貨基金(IMF)は30日開いた理事会で、特別引き出し権(SDR)構成通貨に中国人民元を加えることを承認した。これで、人民元の政治的影響力や国際通貨としての地位が高まるとアナリストは見ている。

スチュワート・キャピタル・アドバイザーズのチーフ・インベストメント・オフィサー、マルコム・ポリー氏は、「(IMFの決定は)幾分困惑するものがあるが、人民元が国際通貨であるとの正当性を確実に高める」と見る。

同氏はさらに「これで中国の資本取引に伴う資金の移動が、対内と対外の双方向で改善することになるうえ、実際中国国民の通貨取引が容易になるだろう」と述べた。

オフショア人民元はIMFの発表後わずかに上昇。ドル/人民元は0.3%安の6.4245元まで売られた。

ドル/円   終値    123.08/12

前営業日終値   122.82/87

ユーロ/ドル  終値    1.0564/69

前営業日終値   1.0591/97

ロイター
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