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NY外為市場=ドル下落、米利上げ時期後ずれ観測で

2015年10月07日(水)06時53分

 10月6日、6日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。8月の米貿易赤字が大幅に増え、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ時期の後ずれ観測が高まった。2014年10月撮影(2015年 ロイター/Philippe Wojazer)

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 6日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。8月の米貿易赤字が大幅に増え、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ時期の後ずれ観測が高まった。

一方、7日発表の日銀金融政策決定会合の結果を前に、円は重たく推移した。

終盤のドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.64%安の95.488。ユーロ/ドルは0.70%高の1.12685ドルとなっている。

朝方発表された8月の米貿易収支は、赤字額が前月比15.6%増の483億ドルとなり、増加幅は5か月ぶりの大きさだった。この数字が、先週発表の9月の米雇用統計に続いてFRBの利上げ時期を遅らせる内容と受け止められ、ドルが売られた。

みずほ・コーポレート・バンク(ニューヨーク)の外為ストラテジストは「最近発表された一連の米経済指標が弱く、ドルは上昇するのに少しばかり悪戦苦闘しているところだ」と述べ、きょうの数字についても「市場は間違いなく、予想する米利上げ時期を後ずれさせた」との見方を示した。

日銀は金融政策決定会合を6─7日の日程で開いており、きょう発表される結果で発政策変更がないのか、あるいは追加緩和を示唆するのか不透明感が漂う中、円は上値が重い。

ドル/円は終盤0.18%安の120.245円で取引されている。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、ウィン・シン氏は「市場の一部には、何らかの形で日銀が近々追加緩和に踏み切るとみる向きがある」とし、「そのような状況で誰も円を買いたいと思わないだろう」と指摘する。

その他通貨では豪ドルが上昇した。オーストラリア準備銀行(中銀、RBA)は7日の定例理事会で政策金利を2.0%で据え置いたが、その後の声明で追加緩和を示唆しなかったことで、豪ドル/米ドルは2週間超ぶりの高値に上昇。終盤も1%以上高の0.7165米ドルとなっている。

ドル/円    終値   120.21/24

始値   120.36/37

前営業日終値   120.45/48

ユーロ/ドル  終値   1.1270/73

始値   1.1229/30

前営業日終値   1.1188/91

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