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ギリシャ問題「誰にも全体像見えない」、米長官が正しい判断要請
5月27日、ルー米財務長官(写真)は、ギリシャの債務問題で判断を誤れば、新たな危機に発展する恐れがあると指摘、世界全体に重大な影響がないと考えるのは誤りだとの認識を示した。4月撮影(2015年 ロイター/Mike Theiler )
[ロンドン 27日 ロイター] - ルー米財務長官は27日、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合の影響を正確に予測することは不可能なため、欧州諸国に対し同国をめぐる債務問題で判断を誤らないよう呼びかけた。
長官はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで「欧州の課題は、政治・経済機関、IMF(国際通貨基金)が十分な柔軟性を示すことだ」と発言。「もしギリシャに、必要な厳しい措置を講じる用意があれば、不要な危機を招かずにこの問題を解決する道を見出すことができる」と述べた。
そのうえで「判断を誤れば、著しく大きな被害をもたらす危機を招く恐れがある」とし、「リスクは完全に抑制されており、ギリシャ国外に波及的な影響が及ぶことはないとの考えは間違えている。誰にも全体像は見えていない」と述べた。
財務省によると、ルー長官はこの日、ギリシャのチプラス首相と電話会談を行い、支援協議をめぐりIMF・欧州連合(EU)と共通の土台を探るよう呼びかけた。
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