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ユーロ/ドルが10日ぶり安値、四半期ベースでも最大の下げ=NY市場

2015年04月01日(水)07時50分

 3月31日、31日のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで10日ぶりの安値水準に下落した。欧米の金融政策の方向性の違いがあらためて意識された。写真は50ユーロ紙幣。2012年3月撮影(2015年 ロイターA/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 31日のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで10日ぶりの安値水準に下落した。欧米の金融政策の方向性の違いがあらためて意識された。またユーロ/ドルは第1・四半期に11%下げ、四半期ベースとしてはユーロ導入後の15年間で最大の下げとなった。

またギリシャ改革案をめぐるギリシャと欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)との実務者協議に進展が見られなかったことも、ユーロ売りの圧力となった。

クレディ・アグリコル(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、マーク・マコーミック氏は「ギリシャ情勢に関しては解決への糸口はそう多くない。そのためユーロは短期的に持ち直すことさえできない」と語った。

ユーロ/ドルは終盤0.8%安の1.0746ドルでの取引となっている。ユーロ/円も売られ、終盤は0.9%安の128.86円だった。

一方、ドルは上昇。月末特有のフローや、好調な内容となった3月の米消費者信頼感指数や1月の米S&P/ケース・シラー住宅価格指数を受けてドルが買われた。

ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は、直近0.4%高の98.33。ドル/円は方向感なく、0.1%安の119.93円となっている。

ドル指数が1月から9%上昇し、四半期ベースとしては2008年第3・四半期以来の上げ幅となる勢いの中で、ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズの上級市場アナリストのジョー・マニンボ氏は「今ドルを売り持ちにすることは難しい」と述べた。

多くのアナリストは、ドルが短期的に上昇できるかどうかは、主に4月3日発表の米3月雇用統計の数字の強さ次第だとみている。

NY外為市場 終値

ドル/円    終値   120.13/14

始値   119.85/86

前営業日終値   120.03/08

ユーロ/ドル  終値   1.0735/40

始値   1.0769/70

前営業日終値   1.0832/35

*内容を追加しました。

ロイター
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